2022/11/18

単発バイト、つかれた

 先日、単発バイトという物をやった。仕事内容は流れてくる郵便物を仕分ける仕事だ。時給は1300円、とても高いことがわかるだろう。しかし、ありえないくらい腰が痛くなるのだ。腰が割れるのだ、それくらい痛くなるのだ。


僕はこの仕事は初めてではなかった。あれは高校2年生時のことだっただろうか。その時なんとなく仕事をしてみたくなったのだ。ドラックストアでバイトをしてたにも関わらず単発の仕事を入れた理由は思い出せない。多分、時給に惹かれたのだろう。

その日は楽だった。雨が激しく地面を叩いており郵便物を運送するトラックがほとんど到着しなかった。職場に近い所にあるicが大雨の影響で混雑していたのだろう。実働時間は1時間も無かった。5時間のシフトで入っていての1時間だ。残りの約4時間なにもしないでぼーっと突っ立っていたことを覚えている(たまに話たりもしたが)。ぼーっとするのは得意なので苦ではなかった。むしろ楽だった。気付くと時計の短い針は5周も回っており仕事が終わっていた。本当に楽な仕事だった事を覚えている。


月日は流れ先週の日曜日、同じ仕事に入った。感想を先に書くが地獄だった。以前とは違って自然ドラムの音は聞こえなかった。外は晴れていたのだ。トラックがやってくる、途切れなく郵便物が流れてくる。とてもつらかった。このような仕事を経験したことがある人はわかるかもしれないが同じ事を何回も繰り返すと何かを考えてしまう。そのとき頭を支配したのはのは時間だった。時間とは何か、そんな答えがあるのかないのかすらわからない物をなぜか追求し続けたのだ。ひどく不愉快だった。時の流れが左耳から流れ込み、脳をドロドロに溶かし、右耳から溢れ出る。思考の悪魔に脳をしゃぶられてる感覚だった。5時間ぶっ通しでやったのだ。郵便物を流しているレーンがこれまたひくい。腰が割れる。こころ、メンタルも同時に餌食になった。その瞬間何かを悟った(覚えてはいないが)。この仕事に応募した時は軽い気持ちだった。一年前と同じ経験ができると期待していた。


もう二度とやりたくないのだが、あと四回この業務が残っている。思考の悪魔に脳をしゃぶられながらなにを考えながら仕事をすればいいのか。無心、いやむりだ。無心で仕事をした時にはもう悪魔の胃の中だ。そんなのは嫌なのである。仕事中、何を考えようか。今そんなことを考えながらこれを書いている。


また考えている。


また考えている。


考えているのだ、どんな時も。


悪魔がいるのだ、いつでも。



追記、何回も同じことを繰り返すことが悪魔を呼び出す儀式だとしたらとてもおもしろくないかい。どこが、なぜ、とかはわからない。ただそうおもったのだ。